トラブルだらけの2日目
【2日目】
8:00 虹橋空港を出発
10:30 北京国際空港に到着
万里の長城に行くには12時までに『徳勝門バスターミナル』に行かないといけません。
頑張って12時過ぎに地下鉄『積水潭駅』に到着しました。
〈トラブル①〉
バスターミナルを探してうろついていると40代の男性が「どこに行きたいんだ?」と多分聞いて来ました。「万里の長城に行きたい」と答えると「この時間からのバスは出ていない。俺は普段タクシードライバーだ。もしよかったら俺が連れて行ってやる」的なことを言っています。
半信半疑でその男性の車に乗り込みました。男性は自分の持っているスマホの通訳アプリで「俺は富士山が好きだ」と言って会話をして来ます。
ただ私はその男性が本当に万里の長城に連れて行ってくれるのか、このまま誘拐されて殺されるのかドキドキしながら、何かあったらどのようにしてこの男性を取り押さえようかと思っていると「〇〇先 万里の長城(八達嶺)」という標識が見えてきました。
この男性は私をちゃんと万里の長城に連れて行ってくれていると確信しました。約1時間半で『八達嶺長城』に到着しました。
私はその男性に「30分だけ時間をくれ。万里の長城に登ってくる」と言い、この男性が私を置いて帰ないよう車のナンバーだけしっかり写メって登ってきました。
この広大な壁は本当に人間が作ったのもなのだろうか?ひたすら階段が続くが全てステップ幅が異なる為、思うようなステップでは登ることができません。
上から男性が逃げないか確認しながら、八達嶺長城の出入り口を挟んで左右の山に登ってきました。
30分が経ちドライバーの元へ帰るとちゃんと私を待ってくれていました。
「最寄りの駅でいい」と言い近くの地下鉄の駅に連れて行ってくれました。ただその帰りに「今お前が持っている日本円の一番価値のある札を渡せと言われ、泣く泣く交通費の10,000円の他に1.000円札を渡しておきました。
次の目的地は天安門広場です。『天安門西駅』の出口を出るとなんとテレビでよく見る軍事パレードをしている場所ではないですか。
その後、北京の繁華街『王府井』を特にすることなくふらつきました。
〈トラブル②〉
薄暗くなり北京国際空港近くに取っていたホテルに向かおうと思い財布を見ると、人民元が日本円で約200円しかありません。東直門から北京国際空港までは日本円で約240円です。財布には日本円の2万円なら入っているのですが。
ATMにクレジットカードを入れてもパスワードがわからず引き出しができません。
北京国際空港まで約30kmあるけど歩こうかなぁ、それともクレジットを使ってタクシーに乗ろうかな など考えながら改札付近に立ち日本人を探して両替してもらおうと思い声をかけるのですがもちろん中国人ばかり。
だんだん不安になり地上に出てみると夜になっているので店は閉まり銀行なんか開いていません。適当に近くのホテルのロビーに行くと両替機がありました。でも使い方が分かりません。日本円の1万円札を入れ適当に操作すると札を数える音がして人民元が出てきました。
やっとの思いで地下鉄に乗り北京国際空港に到着出来ました。
〈トラブル③〉
ホテルに行こうと思いスマホを見ると電池切れです。ヤバイ、何も情報がない。唯一ホテル名を手書きしたメモ帳を持っていたので、フロントにいた受付嬢に見せながら広島弁で喋りかけますが全く通じません。さすがに見かねてヘルプデスク(通訳)に電話してくれました。すると画用紙に何か書いたものを渡され「これを持って立ってろ」的なことを言われました。数分後態度の横柄なおっさんがやってきてこれに乗れと9人乗りくらいのマイクロバスに乗さされました。マイクロバスに乗っていた他の客は1人、2人降りていき最後には運転手と2人きりです。空港周辺のはずなのにまだ着きません。暗い道を進んでいるときに昼同様に誘拐されたらどうやってこのおっさんを取り押さえようか考えているとホテルに到着しました。
ホテル:Beijng Aulympic Airportel
チェックインを終えてやっと2日目が終了しました。
1人旅はハラハラドキドキと面白いけど流石にいろんなことがありすぎて疲れてしまい爆睡でした。